物質世界を知覚するように非物質世界を知覚していく
次に非物質世界を知覚するにはどういう過程を経るのか、について話が及んだ。
それにはまず自分がどのようにして物質世界を知覚するようになったかをおさらいする必要がある。
赤ちゃんはこの物質世界に生まれ落ちてしばらく、自分のいるこの世界がどんな世界であるかわからない。
それでも身体中から五感を通して常に膨大な情報が流れ込んでくる。
最初は母親が何を言っているのかわからないどころか、母親の声とまわりの騒音の区別すらつかない。
だが、成長するに従って人の声とそれ以外の音を聞き分けられるようになり、やがて同じ言葉でもその言葉のちょっとした語気の違いで母親の機嫌がいいのか悪いのかまでわかるようになる。
聴覚だけでなく、他の感覚器官からの情報も同様に発達し、より詳細にこの物質世界を知覚できるようになる。
それは五感、すなわち物質世界を認知するための能力が人間に元々備わっているからだ。
これと同じことが非物質世界にも言える。
結論から言うと、人間には元々非物質世界を認知するための能力が備わっている。
ここではそれを非物質的感覚と呼ぶことにする。
その非物質的感覚を発達させることができれば、より明瞭に非物質世界を認知することができる、ということだ。







